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正法山妙心寺を大本山とする臨済宗妙心寺派の寺院です

宗旨・宗派

宗旨及び教義

 本派(=臨済宗妙心寺派)は、釈尊の正法眼蔵涅槃妙心実相微妙の法門を臨済禅師を経て伝承された開山無相大師一流の禅をもって宗旨及び教義とし、併せて開基花園法皇の聖旨を体して正法を挙揚し、民衆を教化し、世界平和と文化に貢献するものである。(妙心寺派宗綱第一章第二条)

 仏教はお釈迦様によって説かれた教えです。お釈迦様の説かれた教えは膨大で、その依拠するところによって、仏教は数多くの宗派に分かれていますが、お釈迦様の教えは「坐禅による悟り」(仏心)が根本でなくてはなりません。
 わが宗は、この仏陀の仏心に直参し、仏心を宗旨とするので、別名を「仏心宗」といいます。他の多くの宗派は、この仏心から説かれた教え、すなわちお釈迦様の言葉という意味で「仏語宗」といわれます。
 したがって坐禅を生命とする臨済・黄檗・曹洞宗のいわゆる禅宗は、仏教の正門であり、仏教各宗の根源となるもので、古来より「禅ハ仏教ノ総府」とも「禅ハ仏法ノ全道」ともいわれます。
 この“悟り”をお釈迦様より代々の祖師方が、一つの器の水をそっくるそのまま次の器に移すように伝えられてきた禅宗の一派が臨済宗であり、黄檗宗であります。
 お釈迦様の悟りとその法門は魔訶迦葉に伝えられ、そして第二十八租達磨大師のよってインドから中国へ伝えられました。当時、中国の仏教は経典を基とした儀礼が中心で、ややもすれば形式に流れ、お釈迦様の正覚に直参するという仏教の真髄が忘れられていた。この状況の中で、不立文字・教外別伝を標榜し、中国における禅宗の基礎を築いたのが達磨大師です。これによって大師は中国禅宗の第一祖「初祖」となります。
 臨済宗は、初祖達磨大師より二祖慧可、三祖僧?、四祖道信、五祖弘忍、六祖慧能と嫡々相承して黄檗希運を師とする臨済禅師を宗祖とし、その独自の宗風によって成立しました。

「禅とは何ぞや、即ち吾が心の名なり。心とは何ぞや、即ち禅の体なり」と中国の中峰和尚は示されました。
無論この心はクヨクヨしたり、イライラしたりする心でなく、感情に左右されない真実の心のことです。真の人間性といってもよいでしょう。この真の人間性こそ禅だというのです。
 この真の人間性を自覚するために坐禅をするのです。この教えにもとづき、中国において驚くべき発展をしした宗派が、禅宗という宗派といえましょう。
 


臨済禅師

料理イメージ

 赤肉団上に一無位の真人有り。
 常に汝等諸人の面門より出入りす。
 未だ証拠せざる者は看よ看よ。

 「一無位の真人」とは、何の位もない、位などで格付けしようのない真の人をいいます。位のない、形のない、色のない、名前のない、男でもない、女でもない、年寄りでもない、若いもない、なにものにも限定できない真実の人間性のことです。その「無位の真人」といわれるものが、朝から晩まで、目では物を見、耳では音を聞き、鼻では香りをかぎ、体では暑い寒いを感じ、意識では物を識別し、手では握り、足では歩くというように、いきいきと働いている。それをはっきりと自覚し体得しなさい。と説かれました。
 つまり、我われの生きた肉体の中に真の仏がある。男でもなく女でもない。金持ちでもなく、貧乏でもない。この肉体の中には、そうゆう事を一切離れた生まれたままで結構じゃという立派な主体性があるということです。

   





私たちの宗門

正法山妙心寺は臨済宗妙心寺派の大本山です

店内イメージ

 京都花園にある正法山妙心寺は、臨済宗妙心寺派の大本山です。
山号は正法山(しょうぼうざん)と称します。開山は関山慧玄(かんざんえげん)、開基は花園法皇です。昔、京都花園は公卿の邸がありこの地をこよなく愛し、ここに離宮を構えて禅の奥義を究めるとともに、常に世の中の平和を願われた法皇さま、そのお方が第95代天皇、花園法皇さまです。法皇は、この花園の離宮を改めて禅寺にされました。これが、臨済宗妙心寺派の大本山である妙心寺のはじまりです。


妙心寺派の教え

料理イメージ

 生活信条
(1) 一日一度は静かに坐って身と呼吸を調えましょう。
(2) 人間の尊さにめざめ、自分の生活も他人の生活も大切にしましょう。(3) 生かされている自分を感謝し、報恩の行を積みましょう。

 信心のことば
(1) わが身をこのまま空となりと観じて、静かに坐りましょう。
(2) 衆生は本来仏なりと信じて、拝んでいきましょう。
(3) 社会を心の花園と念じて、和やかに生きましょう。


私たちの宗門

食材イメージ

一、宗   派  臨済宗妙心寺派
一、宗旨及教義  お釈迦様の正法を相承れた初祖達磨大師、宗祖臨済禅師         、さらに開山無相大師に及ぶ一流の禅を宗旨及び教義と         します。
一、本山及寺院  正法山妙心寺(京都花園)を大本山とし、建武四年           (1337)花園法皇の勅願によって創建され、開山無相大         師の法流は四派に分かれて、全国三千四百ヶ寺に広がっ         ています。
一、本   尊  釈迦牟尼世尊をひとしく大恩教主と仰いで尊崇し、それ         ぞれの因縁によりご本尊をおまつりしています。
         (臨済宗では、本尊を特定しないのがこの宗旨です。縁によって釈迦牟尼仏、薬師如来、大日如         来、観音菩薩、禅の初祖達磨大師、臨済禅師の像が安置されます。)
一、経   典  お釈迦様の正法をそのまま心に頂く宗旨ですから、特に経典は一定しませんが、主に“般若心経”          “大悲呪” “観音経” “開甘露門” “坐禅和讃” “宗門安心章” 等をお誦みします。
一、宗   風  宗門は僧俗ともに禅の安心を求める同信同行であり、開山無相大師の「請うその本を務めよ」の         御遺誡と、開基花園法皇の「報恩謝徳」の聖旨を体して仏法興隆を実践する教団であります。
一、信   条  自心仏であることを固く信じて坐禅にはげみ、本当の自分にめざめ、どんな苦難にもくじけず常         に脚下を照顧めてくらしを正し、生かされている自分を感謝しつつ世のため、人のためにつくし         ます。
一、檀 信 徒  檀信徒は花園会員として和やかに力を合わせ、社会を「心の花園」に念じて正法をひろめようつ         とめます。